2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
テレビで村田沙耶香さんが〈おすすめの恋愛本〉として紹介してたのを見て読んでみた。これって恋愛小説なのか??との疑念はさておき、とてもいい作品だった。 表面的には女子高生のたわいもない話なのかもしれないが、表現されていることはとても深く感じる…
以前モロー展で観た『出現』。あの絵で初めてサロメのモチーフを知りその禍々しさに、なんとも言えないドロっとした恐ろしさを感じた。 同じモチーフで書かれたオスカー・ワイルドの『サロメ』とビアズリーによる挿絵。そして更にその人間模様全体さえもをサ…
何とも不思議な三つの短編。表題作の『木になった亜沙』と続く『的になった七未』はタイトルからしても類似した作品。初出は2017年と2020年なので少し差があるが、これをまとめてあることには意味があるのかな?食べてもらえない、と物が当たらない、事から…